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アミノ酸20種類とは
「必須アミノ酸」は人間が必要とするアミノ酸20種類のうちの9種類が人間の体内では合成できないものだ。
必須アミノ酸は、体を正常に保つために、食べ物から摂らなければいけない。
しかし、食品に含まれる9種類のアミノ酸量はそれぞれ違う。
食物からアミノ酸を摂取する場合、たんぱく質の再合成は、量が一番少ないアミノ酸に合わせて合成されてしまう、アミノ酸スコアという仕組みがある。
アミノ酸スコアが低く、たんぱく質再合成に活用されにくくなるようなアミノ酸をサプリメントで摂取することにより、全体の活用量を増やすことが可能である。
また、体内で合成できる「非必須アミノ酸」は11種類ある。「非必須アミノ酸」は体内で合成できますが、アミノ酸スコアのバランスを保つためには食事などから摂ると良いである。
アミノ酸20種類のなかでも重要なのが、トリプトファン、リジンおよびスレオニンの3種類であり、これらはどれもイネ、ムギ、トウモロコシなどの主要穀物にはほとんど含まれておらず育種による含有量アップが望まれていた。
今回トリプトファンとリジンの2つが含有量の向上に成功し、それぞれの植物体中での合成に関わる主要酵素アントラニル酸シンターゼとジヒドロジピコリネートシンターゼの遺伝子をイネから単離し、いずれも新規の遺伝子であるのを確認した。さらに、アミノ酸合成が強化されるようにその遺伝子配列の一部を改変し、再びイネ植物に遺伝子導入した。
これらの遺伝子組換えイネの葉の中の遊離アミノ酸含有量を測定すると、リジン合成遺伝子を導入したものでリジン含量が約10倍に、トリプトファン合成遺伝子を導入したものでトリプトファン含量が約90倍に向上していることを確認した。
米国でもリジン含量を遺伝子組換え技術により向上させるトウモロコシの開発研究はされているが、その遺伝子はトウモロコシ由来のものと微生物由来のものだ。
また、トリプトファン含量を遺伝子組換え技術を利用して向上させた例はこれが初めてとなっている。これらの遺伝子はすでに国内、外国特許の出願が済んでいる。
これまで海外で実用化されている遺伝子組換え作物は、耐虫性や除草剤耐性などが多数なのだが、これからは作物の有用成分改良が中心にされると思われる。
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